パークハイアット東京の入口に飾った、新宿にあるLOVEのオブジェをチョコレートで仕上げた作品。土台の発泡スチロールの組み立てが1番大変で、なんでも土台が大切なんだと認識した時間でした。画用紙で立体的になるように1文字ずつ書いて、発泡スチロールカッターで繰り抜きます。”E”の字などは、重力で沈んでしまう部分で難しいところですが、ホワイトチョコレートを3回くらい上塗りして、補強して完成させました。最後はピストレ(チョコレートの吹き付け作業)で影の部分を赤くして、金色のパールパウダー(Chef rubber)で白い正面部分を金色にしました。見た目以上に時間がかかった作品だったので、完成時は満足感がありました。私は当時27歳でパークハイアットに勤めて最初に与えられた課題で、夜な夜な作業してました。







パークハイアット東京の修行中、先輩たちとそれぞれ作って入口に飾ったPièces montées au chocolat(ピエスモンテショコラ)。1番手前が私の作品です。チョコレートのお花は、テンパリングしたショコラをエタレして触っても大丈夫な程度の時にギッター(生チョコなどをカットする手動の機械)のピアノ線の上に置き、カード(コルヌ)であとをつけます。すぐに少しずらしてもう一度。すぐに、くるっと丸めてセロテープして固定。固まったら花びらになっています。それを、テンパリングしたチョコレートで接着していって最後にピストレ(色付きなどのチョコレートを吹きかける作業)です。説明以上に意外と簡単です。モンタージュ(組み立て)は難しく、重心をまっすぐにしないと転倒転落するデザインでしたので、かなり気を遣いました。厨房が高層階(40Fくらい)だったのですが、1階まで運ぶのはいつもながら大変でした。




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