贈答用マナー

熨斗紙のマナー


失礼なくお渡しする為に知っておきたいルール



御祝事、仏事、葬儀にお供物。いろいろなシチュエーションで使われる熨斗(のし)紙や包装紙。上向きや下向き、蝶結びと結び切り、内のしに外のし、その違いは何?間違ったら失礼?そういった疑問を一度に解決し、どんな場面でも間違えずにお渡しできるよう覚えていきましょう。



基本を知る



のし紙とは







のし紙とは、かけ紙に「熨斗(のし)」、水引、「表書き」(名入れ)を印刷した紙のことです。これを贈答品やお見舞い品、御礼、香典返しなどの様々なシチュエーションに使用致します。



ただし、右上に配置される「熨斗」は、お祝い事にしか使用してはいけません。お葬式や法事のお供物には、「のし」の印刷のない、かけ紙を使用します。その際の名前は「弔辞用のし紙」と呼ばれます。



のし紙を付ける意味



のし紙は、贈答品であれば、送り主から相手へ礼を尽くす姿勢を表すものとして使われます。また、お供物に弔辞用のし紙を付けるのは、故人への敬意や遺族へいたわりの気持ちを表します。



表書きの種類



無地(表書きの無いかけ紙)・御礼・御祝・母の日・父の日・敬老の日・御年賀・御中元・御歳暮・暑中見舞い・残暑見舞い・寒中見舞い・誕生日御祝・長寿祝・御見舞・快気祝・快気内祝・御結婚祝・内祝・御出産祝・御退職祝・御卒業祝・御入園祝・御入学祝・御挨拶・御供・志・御仏前…



主要なものは上記のとおり。その時々の内容によってまだまだたくさんの種類ののし紙が存在しますので、適切なものを選んでつけましょう。



「快気祝」と「快気内祝」は違いますので、こちらも気をつけて覚えましょう。「快気祝」とは、病気や怪我などが全快した時に使用し、「快気内祝」は、退院はしたものの、全快はせず、通院や自宅療養を続ける場合に贈るものとなります。



水引について



水引は大きくは2つに分かれており、「蝶結び(花結び)」と「結び切り」になります。具体的な分け方としては、「蝶結び」は何回御祝されても嬉しいものへ使用します。(例:御歳暮・御誕生日・母の日など)一方、「結び切り」は一度結ぶと解けないという意味で、一度きりの行事の際に使用します。(例:御結婚祝・快気祝など)



「結び切り」の中には「あわじ結び」というものもございます。こちらは、2色の水引が8の字にクロスしており、左右に引っ張るとさらに固く結ばれるというものです。慶事にも弔事にも使用できます。弔辞の場合は熨斗は外します。







ちなみに「赤棒」と呼ばれる水引の無いものもございます。こちらは、お祝い事では大袈裟になってしまうようなシーンでよく使用します。(例:記念品・粗品・寸志など)



仏事に関しては、基本的に全て「結び切り」となります。また、色も黒白が基本で、宗教や各地域によって、黄白や青白(双銀)なども使用されます。水引の表書きと色は、以下のシーンを参考にしてみてください。



通夜・葬儀法事お盆
表書き御供・御供物・御霊前御供・御供物・御仏前御供・御供物・御仏前
水引の色全国的に黒白黒白・黄白・双銀(青白)全国的に黄白




黄白の水引は主に関西地方から西の地域で使われます。特に京都では、元々日本の首都だった事もあり、公家社会の習慣の残りから基本的に黄白が定番で、黒白は使わない事が多いです。また、全国的に蓮無しは宗教関問わず共通で使えます。



喪中の場合


双方(贈る側・贈られる側)のどちらかが喪中の場合は、水引や熨斗は使わずに、白い奉書紙(ほうしょがみ)を使用するのが一般的なマナーです。また、短冊については、簡易的な意味を持ちますので、目上の方の場合は通常熨斗を使うことがベターと言えます。相手との関係性を考えて判断するとよいでしょう。また、喪中であっても、御歳暮は贈って問題ありません。ただし御年賀は祝い事を含みますので、避けた方が良いでしょう。時期が遅れた場合は寒中御見舞を贈りましょう。







本数の違い


まず本数は奇数が原則です。これは古代中国からの陰陽説を元に、「偶数は陰数、奇数は陽数」とあるのが起源です。一般的にお祝い事は5本束です。他に、3本、7本、10本があります。基本的な考え方は5本を基準に、「簡素化したものか」、「より丁寧にしたものか」に振り分けます。10本の場合は、御結婚祝などに使用され、両人の5本と5本で、手と手を取り合って末長く続く幸せを意味します。ちなみに10本は偶数ですが、9が「苦」を連想させる為、偶数としてではなく、5本を倍数にした「二重陽結び」という位置付けが定義となっております。ですが、宗教によっては使ってはいけないところもあるので、注意が必要です。



香典も覚えましょう


香典に関しては、水引の色や作りの違いが金額を示します。また、印刷か本物かによっても入れる金額が変わる大事なところですので、併せて覚えましょう。代表的な色は、黒白、黄白、銀白です。



  • 黒白(青白)の水引 ・・・1,000円〜5,000円(印刷が多め)


  • 黄白の水引(関西) ・・・10,000円〜50,000円(本物)


  • 銀銀の水引(双銀) ・・・50,000円以上(100,000円以上は大金封を使用)






地域による風習の違いに注意


通夜や葬儀では全国的に黒白が一般的ですが、法事用のお供え物の水引は地域によって色が違います。例えば関東では、三周忌(三回忌)以降までは黄白を使用してはいけない地域もございます。関西では、四十九日法要から使用していきます。迷った時は葬儀社に相談してから手配をしましょう。



内のしと外のしの使い分け



お菓子などの返礼品や贈答品を贈る場合の熨斗紙には、2種類の掛け方があります。「内のし」と「外のし」と分けられます。「内のし」とは、包装紙の中にのしを巻く形式です。控えめな贈答用という事で、郵送や宅配便で届ける場合・法要の返礼品・内祝などによく選ばれます。一方「外のし」は、包装済みの商品の上にかけるのし紙の形式ですので、お手渡しでの需要が多く、法事の当日の返礼品・結婚・出産祝などに用いられます。


画像引用元:LINE NEWS
http://news.line.me/detail/oa-lettuceclub/cdc962fcb547

慶事と弔事で包装の仕方が変わる



包装紙について、一般的には「キャラメル包み」と「斜め包み(デパート包み)」があります。「キャラメル包み」の包み方として、慶事では先に左の紙を被せて、右の紙をその上に重ねます。一方、弔事では逆に右・左の順番に被せます。また、弔事はポケットが下側に来るように注意しないといけません。「斜め包み」は、慶事の際、ポケットを天の位置にすると幸せが入るといわれています。弔事ではまた逆に、地の向きにポケットを作りますと、不幸な事は滑り落ちていくという意味があります。







画像引用元:マーケットピア https://www.homemate-research-department-store.com/useful/16389_shopp_070/



画像引用元:precocirico https://precocirico.com/purezento/tanjobi/housousi_tutumikata.html



熨斗紙データ提供サイト:熨斗紙素材館/テンプレートBANK https://noshisozai.com https://www.templatebank.com



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